便秘や下痢、腹痛、ゲップ、お腹の張り、おならといったお腹の症状がある…
一般に体に良いと言われている納豆やごぼうを食べているのに体調が良くならない、むしろ悪くなっている…
こんな悩みや症状を抱えていませんか?
あなたのその症状、もしかしたら良かれと思って食べているいつもの食べ物が原因かも!?
SIBO(小腸内細菌異常増殖症)とは?
腸内細菌は基本的に大腸にその大部分が存在しています。この腸内細菌が何らかの原因で小腸に移動し、小腸で異常に増殖してしまう状態のことをSIBO(小腸内細菌異常増殖症)といいます。
腸内細菌が小腸に移動してしまう理由のひとつとして、ストレスが挙げられます。
ストレスで腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下してしまい、結果小腸に細菌が溜まってしまうことに繋がります。
また小腸は大腸に比べて腸の壁が薄く、小腸で腸内細菌が異常に増殖した状態になると、分解により大量のガスが発生します。その結果お腹が張ってしまうことになります。
このような腸が張ったり縮んだりを繰り返していると腸の壁がもろくなり、穴が空いてしまうことがあります。
これはリーキーガットといわれています。
SIBOを発症する人は、リーキーガットを合併していることが多いといわれています。
SIBOになると便秘や下痢、腹痛、ゲップ、お腹の張りといったお腹の症状が現れます。
私もこのようなお腹の症状に長年悩まされてきました。出かけるときもトイレの場所を把握してないと不安になるくらいでした。
加えてSIBOは、ビタミンやミネラルの吸収を悪くします。
そのため栄養の吸収障害が起こりサプリが効きにくくなるといったこともあります。
日々健康に気をつけていて「サプリを摂っているんだけど効果が感じられない…」「筋トレしているんだけど筋肉がつかない…」という方は栄養の吸収がうまくいっていないことがあるかもしれません。
私は痩せ型であることに悩んでいました。食べても太れない、筋トレしても筋肉がつかないというのはなかなか理解されないので辛かったですね。SIBOにより栄養の吸収ができていないのではないかとわかったときには安心したことを覚えています。
VB12、亜鉛、VDなど
MCV
ALP
SIBOの対策
SIBOの対策としては、発酵性の糖質(=高FODMAP)を避ける必要があると言われています。
発酵性の糖質の頭文字を取ったものでオリゴ糖や二糖類、多糖類があり、小麦や玉ねぎ、乳製品などに多く含まれています。
高FODMAP食品には一般的に健康的と言われている食材(納豆やごぼう、りんごなど)も多く、昨今の腸活ブームで食べている人も多いと思います。
しかし、SIBOを発症している人が高FODMAP食品を食べるとかえってお腹の調子が悪くなることがあります。
高FODMAP食品が自分に合わないとわかって、それらの食品はこれからずっと食べれないんだ…と残念に思うかもしれません。
しかし気を落とす必要はありません。
その時の腸内環境や体調によって食べるべき食材は刻一刻と変化していきます。
SIBOが解消されれば、高FODMAP食品も食べることができるようになります。今は食べられなくても歳を重ねると食べれるようになることもあるということです。もし自分に合わない食材があっても諦めてはいけません。
今は腸内環境を良くするところから始めていきましょう!
自分の腸の調子と相談して、自分のタイミングで以前食べられなかった食品にチャレンジしてみるといいですね。
私も玉ねぎがダメだとわかったときは、正直残念でした。もう食べれないのか…と。
SIBOを治せば食べられるとわかっているので数年後にまた挑戦して食べれるようになったらいいなと期待しています。
まとめ
SIBOとは、本来大腸にいるはずの細菌が小腸で増殖してしまう症状のこと。
SIBOは副腎疲労(ストレス)やリーキーガットを併発していることが多い。
SIBOになると栄養吸収障害が起こっている可能性がある。
SIBOの対策としては、発酵性の糖質(高FODMAP食)を控える方法がある。
一般的に良いとされる食品でも自分に合わないものがあると知ることが大切。
参考にさせていただいた動画